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【実機レビュー】超小型UTM「Pico-UTM 100s」を忖度なしで評価してみた

  • 執筆者の写真: 俊佑 西
    俊佑 西
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

こんにちは。Raptures合同会社 西です。


「セキュリティ対策はしたいけど、大掛かりな装置はちょっと……」

「取引先からUTMを入れろと言われたけれど、コストは抑えたい」


そんな薬局や小規模オフィスのオーナー様から今注目されているのが、

Lionic社の超小型モデル「pico-UTM 100s」です。

今回は、私が実際に自ら使用して感じた「本音の感想」を、良い点も悪い点も包み隠さずレポートします。


1. 実際に使って驚いた「3つのメリット」


まず、手にして最初に思ったのは「とにかく小さい!」ということです。

デスクの隅に置いても全く邪魔にならず、設置場所を選びません。

そして何より、圧倒的に安い


実際に運用してみて感じたメリットは以下の通りです。

  • 基本機能は「本物」: 小さくても中身はUTM。必要なセキュリティ機能は網羅されており、脅威の通知やレポート送付も正確に来ます。

  • 速度の遅延を感じない: 10〜20名規模の環境であれば、通信速度が落ちたと感じることはありませんでした。日常業務は非常にスムーズです。

  • 設定変更がスムーズ: プロ向けの機器としては、設定画面の操作性が比較的簡単で、扱いやすい部類に入ります。



2. プロだから気になる「ここが惜しい」ポイントと、検証の真実


安くて小さい分、コストカットのしわ寄せや、運用上の注意点もはっきり見えてきました。

  • テストサイトをブロックしなかった!?: ここがプロの視点での一番の懸念です。CheckPoint公式のテストサイト(ThreatWiki)でのアンチBot・アンチウイルス検証を行った際、デフォルトの状態ではブロックしてくれませんでした。 これは、ただ箱を繋いだだけでは「最高の守り」は発動しないという証拠です。本来の性能を引き出すには、現場に合わせた適切なチューニングが不可欠です。

  • ハードの質感が「安っぽい」: 筐体がプラスチック製で、排熱口が底面にあるため、夏場の熱暴走には少し不安が残ります。

  • 電源ケーブルが抜けやすい: UTMは「止まるとネットが繋がらなくなる」心臓部ですが、ケーブルの固定具がありません。足元に置くと、不意に抜けて業務が止まるリスクがあります。

  • 上海でのVPN利用: 出張時に試みましたが、通信できませんでした。設定の問題か、現地の規制の影響か、海外での活用には過度な期待は禁物かもしれません。



3. 「安さ」の裏にある、設定の落とし穴

pico-UTMは「繋ぐだけで動く」ため、多くの販売業者が初期費用を安く設定しています。しかし、これが最大の罠です。

初期費用が安い業者の多くは、「メール通知の設定」や「初期パスワードの変更」、そして先ほど述べたような「本来の防御性能を引き出す設定」までやってくれません。

特に通知設定を放置すると、「実は攻撃を受けていたのに、誰も気づかない」という本末転倒な状態になります。

自分で設定できない方は、「安いから」と飛びつかず、細かい初期設定までしっかりサポートしてくれる業者を選ぶべきです。



4. 結論:このモデルは「買い」か?

私が使ってみて出した結論はこうです。


  • 向かない人: 30名以上の規模、あるいは10Gbps回線をフル活用して本格的にガチガチのセキュリティを構築したい企業。

  • おすすめな人: 「取引先からUTM導入を求められた」「まずは手軽に守りたい」という10〜20名規模の企業や薬局様。


安くてもポテンシャルは一級品です。ただし、「正しく設定して初めて武器になる」ということを忘れないでください。


「うちの環境で正しく動くように設定してほしい」

「picoで十分か診断してほしい」

という方は、ぜひ一度ご相談ください。

実機で検証し尽くした私が、現場に最適な設定をセットでご提案します。


▼ pico-UTMの導入・正しい設定のご相談はこちら

 
 
 

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